鹿児島出身のダンサーが、バレエのパートナー探しサービスを作った理由

舞台と日常

バレエの男性パートナーを探せるWebサービスを、作りました。

「出会い系でしょ?」と思った方、まずそこだけ先に言わせてください。

違います。本人確認あり、18歳未満不可、電子合意書あり、男性の評価機能あり。

バレエの舞台、パドドゥクラスなど、踊る相手を安全に見つけることだけを目的に作ったサービスです。

なぜ作ったのか。

動機を正直に話しておこうと思って書きます。


僕が鹿児島出身であること

動機の出発点を話します。

僕は鹿児島出身です。

東京のバレエ団に入って10年ほど経ちますが、地方からプロの世界に入ってきた人間として、ずっと感じていたことがあります。

男性ダンサーとの横のつながりが、もっと気軽に作れたらいいな。

東京や大阪などの都市部では、パドドゥの相手を見つけること自体は昔よりずっと楽になっています。

ダンサーの数が多いので、声をかければ誰かしらとつながれる。

でも、地方出身者や、まだバレエ界の人脈が薄い人にとっては、そのハードルが高い。

「どう声をかければいいか」「失礼にならないか」というところで止まってしまう。

自分自身がそういう経験をしてきたから、もっと気軽につながれる場所があれば、と思い続けていました。


パドドゥ記事を書いてから、改めて気づいたこと

先日、「大人がパドドゥでつまずく理由」という記事を書きました(こちら)。

タイミングの伝え方、体重の預け方、リフトの約束事、怪我の話。

男性パートナー視点で書いた内容です。

あの記事で話したことは、技術の話でした。

でも、技術の前に「そもそも相手がいない」という問題が先にある。

パドドゥは、相手がいないと成立しない。

レッスンに行っても、クラスの中に男性がいないことは少なくない。

昔バレエ教室の先生が「生徒にパドドゥを教えたいけど、男性パートナーをどこで見つければいいか」と悩んでいるのも聞いてきました。

初めてパドドゥに挑戦したい大人バレリーナが、声をかける勇気がなくて一歩が踏み出せない。

その「相手がいない」を解決する場所として、Stage Partner を作りました。


一人で踊る+αで、上達は変わる

パドドゥに取り組むことのよさを、もう少し書いておきます。

一人で踊るレッスンも上達には必要です。

でも、男性と組んで踊ると、一人では意識しなくていいことを考える必要が出てきます。

軸、重心、アームス(腕の使い方)、目線。これらを相手と合わせながら動く。

一人の時に比べて、明らかに考えることが増えます。

それが負荷になって、結果的に上達が早くなる、というのが僕個人の感覚です。

相手と呼吸を合わせる、タイミングを伝える、体重を預ける。

そのひとつひとつが、一人の練習では経験できないことです。

技術を積み重ねてきた大人バレリーナが「もう一段」いきたいと思った時に、パドドゥは有効な手段になります。


使ってほしい人に、正直に話します

どんな人に使ってほしいか。

  • バレエ教室の先生:生徒の発表会やパドドゥクラスで、男性パートナーが必要になる場面があると思います。まずはパドドゥクラスを依頼できるので、その人を知ってから次のステップに進めます。
  • 大人バレリーナ:「パドドゥに挑戦してみたいけど、相手をどう見つければいいか」という段階の方。舞台に向けて準備したい方から、まずクラスで試してみたい方まで。
  • 始めたての男性ダンサー:仕事がまだ少ない若いダンサーが、ここをきっかけにバレエ教室や大人バレリーナとつながれる。それでバレエ界全体が少し広がっていくといい、という思いもあります。

「声をかけていいものか」と一歩踏み出せなかった人に、声をかけていい場所として使ってほしいと思っています。

他にも色々なダンサーと繋がれる場所を目指しています。


安心して使えることを、きちんと説明します

ここは正直に、丁寧に書きます。

「バレエの相手探し」と聞いて、出会い系サービスとの違いが気になった方は多いと思います。

その疑問はもっともです。だから安全設計の話を書いておきます。

Stage Partner の安全設計

  • 本人確認(KYC)を実施:登録時に本人確認を行っています。「誰かわからない人」とマッチングされる状態にはなっていません。
  • 18歳未満は利用不可:未成年は使えません。
  • 男性側の評価機能:男性ダンサーには評価がつきます。どんな人かを事前に確認できます。
  • 電子合意書を残せる:踊る前に、お互いの合意を電子書面として残せる機能があります。何かトラブルがあった時の対応として設けています。
  • 個人情報は運営側のみ閲覧:利用者同士が互いの個人情報を見られる設計にはなっていません。
  • 通報機能あり:本来の使い方と違う目的で利用している人を通報できます。該当者には退場してもらいます。

目的は「パドドゥクラスの先生、踊る相手を安全に見つけること」だけです。

それ以外の使い方はルール上退場してもらう設計にしています。


バレエ界が、もう少し広がってほしい

最後に、一番伝えたいことを書きます。

プロでも、バレエ教室の先生でも、大人から始めた方でも、「パドドゥをやってみたい」という気持ちを持っている人がいる。

その人たちが、相手が見つからないという理由だけで止まってしまうのは、もったいないと思っています。

パドドゥは、一人ではできないことができるようになります。

二人の息が合って、リフトがスムーズにいった時の気持ちよさは、一人で踊るのとは全然違う。

パドドゥをもっと気軽に、もっと多くの人に経験してほしいと思っています。

このサービスを通じて、パドドゥに挑戦している人が、バレエをもっと楽しめるようになれば僕としても嬉しいです。

使ってくれる人の声を聞きながら、これからも少しずつ良くしていきます。

まだ、登録しているダンサーは身近な人しかいませんが、アプリを紹介してもらったり認知してもらって人が増えてくればいいなと考えています。

使っていて不具合や気になることがあれば、サービス内のお問い合わせ窓口から気軽にご連絡ください。

一つずつ対応していきます。

気になった方は、下のリンクから見てみてください。


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Stage Partner を作った背景には、パドドゥへの関心があります。

このサービスを使う前に、パドドゥについて知りたい方はこちらも読んでみてください。

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