東京バレエ団の樋口祐輝です。
アイキャッチの足が毛やらお目汚しになっております。
すいません🙇
前回までの記事はこちら。
今回は、Day 22〜30。
受傷から1ヶ月までの9日間です。
この期間で起きた一番大きなこと。
ルルヴェ。バレエの基本中の基本。
Day 23に試した時は「足首が抜けそう」で諦めたんですが、Day 29に「できた」と言える日が来ました。
たった6日。何があったのか、順番に書いていきます。
Day 22(5/13):リハーサルへ
男旅から帰ってきた日。
家に着いたら静かに感じて、ちょっと寂しかったです。
みんなで過ごす時間って、それだけで充電になるんだなと。
その日の夜、リハーサルへ。
男旅明けでも普通にスケジュール通り。
みんなと一緒にいれる時間も大事に過ごしていかないとだなぁ
そんなことを考えながら一日が終わりました。
エクササイズと筋トレはゼロ。
さすがに疲れたので休む判断。
Day 23(5/14):指導3本立てと、ルルヴェの壁
朝はY’s Balletのレッスン、昼にプライベート、夜にワークショップ。
教えが3本立て。
指導者としてはもう普通に動けるな、と感じた一日です。
で、ふと自分の身体を試したくなって、ルルヴェをやってみました。
結果は——
そして痛い。
腫れもまだあるし、これは筋力が落ちてるな、と思いました。
22日間、足首周りの細かい筋肉を本気では使っていなかった。
靭帯が治っても、動きの感覚は別の話なんですよね。
「もう少し腫れが引いたら、足首のトレーニングも増やしていこう」
その時はそう考えていました。
Day 24(5/15):時間が足りない
仕事に戻ってから、エクササイズや筋トレの時間がうまく取れていません。
バレエ団のリハーサル、Y’s Balletのクラス、プライベート、ワークショップ、Stage Partnerの開発、ブログ、自分のリハビリ——。
全部を完璧にやろうとしたら無理です。
なので発想を変えました。
「時間を作る」じゃなくて「隙間を活かす」。
この日の夜、仕事帰りに公園の鉄棒が目に入りました。
「あ、ここで懸垂できるな」
そう思って寄り道。
夜の公園で逆さに腕立てしてる僕、また不審者っぽかったと思います🤪(笑)
隙間で1セットの継続。
明日は治療に行こうと決めて、その日は寝ました。
Day 25(5/16):ANCHORで治療

今日はANCHORさん。東京バレエ団でもお世話になっている治療院です。
団員のための治療院といっても過言じゃないくらい、バレエの身体を分かってくれているところ。
親身にいつも見てもらい感謝
これが正直な感想でした。
そしてこの日から、筋トレを足首・足裏重視にシフト。
今までも足裏トレはやっていたけど、もっと集中的に。
ストレッチも、バレエに必要な可動域を意識したメニューに変えました。
など全11種。「バレエに戻るための身体」を意識した内容です。
Day 26(5/17):Y’s Balletトレーニングクラスを始めた

新しい挑戦が始まりました。
これまで自分が怪我を機にやってきたトレーニング——足裏、コア、可動域、上半身——を、皆さんにお伝えするクラスです。
踊りやすい身体を作るのが目的。
初回なので、ストレッチから基礎的なコアトレまで。
バレエもそうだけど、基礎は大事なので続けていけるように僕も工夫をしながら頑張っていこうと思います
怪我中に作ってきた自分のトレーニング体系が、こうしてクラスとして形になる。
昔の自分には、想像できなかった展開でした。
Day 27(5/18):バーレッスン、復帰
バレエ団の休みが明けて、本格復帰。
そして——バーレッスンに戻りました。
ジャンプとルルヴェは抜きで、できる動きだけ。
それでも、バーがあればだいぶ動ける自分がいました。
バーレッスンはバレエの基本のキ。
プリエ、タンデュ、ジュテ、ロンデジャンブ、フラッペ、フォンデュ、アダージョ、グランバットマン。
バレリーナの身体は、毎日のこの積み重ねでできていきます。
その「いつもの場所」に戻れた喜び。
それと同時に、こう思いました。
復帰モードのスイッチが、明確に入った瞬間でした。
仕事後、また夜10時頃に公園へ。
鉄棒で懸垂と腹筋。隙間活用、今日も実行。
Day 28(5/19):新しい治療院で、腰が軽くなった
おすすめされた新しい治療院に行きました。
バーレッスン復帰の翌日。
実は、ちょっと腰に違和感があったんです。
足首をかばって動いていた分、別の場所に負担が来ていたのかもしれません。
治療の結果は——
良かった👌 腰の痛みがだいぶなくなりました
そして、何より大きかったのが次の感覚。
Day 23で「抜けそう」と感じた動きが、Day 28で「出来そう」に変わった。
ここまでの足裏トレ、ANCHOR、新しい治療院の腰ケア。
いろんな積み重ねが効いてきた感じです。
筋トレもこの日は強度高め。
筋トレしすぎて上半身ムキムキになりそう💪

冗談半分、本気半分。
怪我中に積んできた上半身、確実に身体を変えてきています。
Day 29(5/20):ルルヴェ、できた
そしてDay 29。
バーレッスンの中で——
「できた」というよりは、「できるようになった」が近いかも。
痛みはあります。
荷重をかけるとちゃんと痛い。
それでも、動作としては成立する。
ちゃんと荷重かけても痛いんですよ。痛いんですが、できるようになりました
Day 23の「抜けそう」から、Day 29の「できた」まで、わずか6日。
この6日にやってきたことが、ちゃんと効きました。
積み重ねって、ちゃんと効くんですよね。
舞台も近いのでセンターにも早く参加できるようになりたい
次の目標も、自然と見え始めています。
ちなみにこの日、Montea Miiの2nd Collectionのデザインも1つ作りました。
ブログ、Stage Partner、Y’s Balletトレーニングクラス、それにMontea Miiも次フェーズへ。
Day 30(5/21):受傷から1ヶ月

そしてDay 30。
受傷から、ちょうど1ヶ月。
この日はY’s Balletの作品クラス2回目。
題材はチャイコフスキーの「眠れる森の美女」。
次回6月10日が通し稽古なので、それまでに作品を仕上げていきます。
作り上げてきたものを、それぞれの表現でつぎは踊ってもらいます。
皆さんの成長を見るのが楽しみ!
教える側として、受講者の成長が楽しみだと思える。
筋トレもしっかり。
足裏トレ100回は、ルルヴェ復帰以降も毎日続けています。
これがあるから戻ってきたんだと思います。
この9日間で起きたこと
身体面の変化
復帰段階の達成
並行進行している事業
「教える側」から「踊る側」へ
Day 22〜30の本質を一言で言うなら、これです。
ちょうど1ヶ月で、ここまで来ました。
Day 1のギプスの中で「動けない」と書いていた自分が、Day 30で「作品の通し稽古を6月10日に控えている」と書けるようになる。
身体は、ちゃんと戻ってきます。
焦らず、でも諦めず、続けていれば。
これからのこと
医師から言われた「最短で6週間」のうち、4週間が経過。残るリハビリの課題は:
- 腫れの完全消失
- 痛みの完全消失(現在1〜3)
- 段階的にジャンプ復帰
- 回転復帰
- センターレッスン復帰
- 最終的にフル復帰
ジャンプの着地、回転の軸足。
これからの2週間は、より慎重に進める段階です。
「もう大丈夫」と思って一気にレベルアップすると、再受傷リスクが高い時期でもあります。
ただ、ここまで来た身体への信頼感は、確実に育っています。
このブログでは、これからもこの怪我の経過を記録していきます。
次回はおそらく完全復帰の報告。完全復帰の日まで、よかったら続きを読んでもらえたら嬉しいです。
そして、もし今、怪我から戻ろうとしている方がいたら。
僕の場合は、足裏トレ100回でした。
地味だし、毎日続けるのは面倒で、それでも続けたらルルヴェが戻ってきました。
あなたの身体にも、きっと「これ」があるはずです。
見つけて、続けてあげてください。
Day 22〜30 食事記録
リハーサル+指導+クラス開講+1ヶ月節目と、1日のエネルギー消費がぐっと増えた9日間。
朝の修復食をフルで戻して、夜は普通の食事へ。
Day 22(5/13)
Day 23(5/14)
Day 24(5/15)
Day 25(5/16)
Day 26(5/17)
Day 27(5/18)
Day 28(5/19)
Day 29(5/20)
Day 30(5/21)
Day 22〜30 エクササイズ記録
復帰準備期から本格復帰期へ。
バーレッスン、ルルヴェ、教える側、自主トレを並行しつつ、足裏トレ100回はずっと継続。
Day 22(5/13)
Day 23(5/14)
Day 24(5/15)
Day 25(5/16)・ANCHORで治療
Day 26(5/17)・Y’s Balletトレーニングクラス初開講
Day 27(5/18)・バーレッスン復帰
Day 28(5/19)・新治療院
Day 29(5/20)・ルルヴェ復帰 ✨
Day 30(5/21)・受傷から1ヶ月
Yuki Higuchi Lab


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